2008年7月16日水曜日

(8)面接―2

個人面接、集団面接で聞かれることは、大きく分けると4つある。「志望理由」「学問分野」「社会」「自分」である。以下それぞれについて説明する。

「志望理由」は、「(4)志望理由の書き方」のところで述 べたのと同じだが、しゃべって伝えるための工夫が必要である。試験官は当然書類を見て面接するのだから、内容は同じでなければならないし、うまくまとめる ことや、補足的に語れるようにすべきだろう。もちろん、キッカケばかりだらだら話すのは駄目。現在の関心とそれをどう大学で学んでいくのかを、簡潔に語る こと。

「学問分野」について。AO・推薦で入るということは、その学部学科の学問が好きであるというのが前提だ。まあ建前だけそういっておく、というのが普通か もしれない。しかしそうであるならば、建前だけでもその学問について調べ、興味がある振りくらいはしてほしい。アエラムックの『〜学がわかる』シリーズなど読む。関 連するニュースをおさえる。新書などに目を通す。出来る範囲で構わないので、多少はその方面の学びに関心を持つこと。そうすれば面接で困ることは無い。

「社会」について。どの分野に進むにしても、一般社会で生じている出来事にある程度アンテナを張っていることが要求される。まあ、社会には全く興味 がないという人は、ちょっといやだなと試験官に思われるだろうことは想像出来よう。詳しく知る必要はないが、テレビのニュースくらいは見ておいたほうがよ い。そんなヒマないという人、本当に全く興味がない人も、『朝日キーワード』や『日本の論点』などを買って、目を通しておく。年末の10大ニュースは最低 おさえる。ネットで『イミダス』や『知恵蔵』に登録する(紙媒体は現代用語の基礎知識のみ)。このくらいの努力はしておきたい。また、ある出来事につい て、その論点というか、自分自身の目の付け所を、簡単に説明できるように練習するとよい。

「自分」について。面接で自分のことを聞かれるのは当然のことだろう。性格、性質、能力、長所、短所、趣味、特技などはもちろん、家族、友人など自分の周 りのことについても問われる。自分のことというのはなかなか客観視できないものである。「僕は〜です」という宣言では駄目。どうしてそのように言えるの か、具体的なエピソードなどから説明できるとよいだろう。

2008年7月13日日曜日

(7)面接―1

面接の話をしたい。まず面接は、個人面接、集団面接、グループディスカッションの三つに分けられる。個人面接とは受験生が一人で、集団面接とは受験生が 3~5人くらいのものである。個人面接と集団面接は、一般的にイメージする面接であり、どちらも聞かれることに大差はない。

ただ個人面接では、プライバ シーに関わることを聞かれたり、何度も突っ込まれることがある。つまり多少厳しい内容になる可能性があるということだ。一方集団面接では、同一の質問を全 員にすることがあり、あとの方で応えるのに困る場合がある。また他人が応えたことについて尋ねられることもあるので、注意する必要があるだろう。

グループディスカッションとは、数人の受験生に一つのテーマについて議論を行わせ、それを評価する入試の方法である。試験官が介入するかどうか、司会者を 設定するかどうか、結論を発表させるかどうかなど、条件は色々異なるが、基本的に全員でテーマを絞って、議論が盛りあがるかどうかが勝負。見知らぬ者同士 で行うのだから、中々難しい。一人だけしゃべりまくるのも駄目。黙っているのは当然駄目。全員が協力して全員で議論を進めていく姿勢があると印象がよい。 僕の体験からもそう思う。まずそのチーム全体を評価し、その後個別に見ていく。やはり、全員の努力が重要。

2008年7月12日土曜日

(6)活動報告書の書き方

活動報告書について。これは、自己アピール書と重なるところがあるが、一般的には学業以外の課外活動について書くことが多い。部活、生徒会活動、委員会活 動などについて、どのようなことを行ってきたのか、そしてそこから何を得たのか、具体的に説明すべきだ。さらに、学校外での活動を書くこともある。学校とは違い、いろいろな人と会う可 能性があるし、他の人と異なった経験であるため、特徴のあるものになることが多い。実際に作成するには、事実を安易に並べ立てるだけのものではだめ。活動のな かで、最も伝えたいことを決め、丁寧に描写し、そこで学んだこと、わかったことなどを示したい。

2008年7月11日金曜日

(5)自己PRの書き方

自己アピール書の書き方。自分がどのような人間かを試験官に伝えるものである。簡単にいえば自分の、長所、短所、性格、能力などを書くわけだ。しかし、私 は優しい性格である、などといった単純なものでよいはずもない。大切なのは、どのような経験があって、どんな意味で自分がこれこれの性質が作られた、とい う説明である。自分がこんな人間であるということを、他人に紹介するわけだから、具体的な説明がなければならない。つまり、自分を客観的に見つめ、分析す ることが要求されるわけだ。

他人とは異なる面白い経験や、誇るべき経歴などがある人は、それを書くべ きだが、平凡な経験でも全く構わない。丁寧に場面や出来事を描き、そこから何を得たのかということが、きちんと伝わってくればよいのである。さて、あなた のアピールすることが、大学での学びや、将来の夢にどう役立つのかを述べることが出来るとさらによい。職業に直接つながらない学部学科の場合、将来の夢について書くのは難しい が、可能であれば書いておきたい。

2008年7月9日水曜日

(4)志望理由書の書き方

志望理由書の書き方。「キッカケ」「現在の関心」「大学での学び」「将来のビジョン」などを考えておく必要がある。中でも「現在の関心」「大学での 学び」が重要である。しかし、多くの受験生は「キッカケ」ばかり書いてしまう。これでは、子供の感想文と同じで、その大学でなぜ学びたいのかが伝わらない のだ。今のあなたがどんなことに関心があって、それをどのように大学での学びにいかしていくことが出来るのか、それこそが大学側が聞きたいことなのである。学び たいことがある人はそれを整理していけばよいのだが、正直なところ高校3年生で、学びたいことが決まっている人は少ないだろう。したがって志望する学部で 学ぶ学問について調べ、それに関連する知識を身につけておく必要がある。


さらに大学で何をするのかを考えておくべきだ。そのために は、大学のパンフレット、HPはチェックしておくべき。もちろんオープンキャンパスは行っておくこと。そしてその大学のどんな講座で、どのようなことを学 べるのか。どのようなシステムを利用するとどんな能力が身に付くのか。それらを書くことが要求されているわけだ。

以上をまとめると、自分のやりたいことを探し、調べる→大学で学べることを調べる、ということになる。つまりこれから学んでいく学問について少々 先に学んでおくということが必要だということ。そこがしっかりしていけば、志望理由書は簡単。そして、その調べ上げたものに、さらにキッカケや将来のことがプラス できれば書いていくというのでよいのではないか。あとは字数をどう調整するかである。

2008年7月8日火曜日

(3)AO・推薦入試の課題

志望理由書
自己アピール書
活動報告書

おおむねこの3つのうちのどれかが課せられると考えてよい。これらの書類を事前提出、もしくは試験場で書かせられるわけだ。どれも、2〜3000字といった長大なものから、履歴書のような簡単なものまで様々であるが、予め準備しておくと色々な入試に対応できるだろう。また書類の名前もいろいろなものがあり、要求も様々であるが、これら3つを準備しておけば、多様な課題に対応できるはずである。次回以降、それぞれの中身について話していきたい。

2008年7月7日月曜日

(2)AO・推薦入試に向いている受験生

では、どんなタイプの受験生がAO・推薦入試に向いているのか。

最大の条件は、自分からアクションを起こすのが嫌ではないということである。ある事に興味 や関心を持ち調べていく、こうした行動を日頃から行っている人は、AOや自主推薦の試験に楽しんで取り組む事ができる。

次に、書いたりしゃべったりして、 説明するのが苦手ではない事だろう。これはたんに、おしゃべりだということではなく、相手に何らかの事柄を伝えるのが好きだということだ。

また、大人と話 すのに抵抗がないことも大切だ。自分と同じような生活をしていて、似た価値観を持っている友人などとは話しやすいし、話も簡単に通じる。しかし大人と話す のは、それ自体緊張することだし、何かを伝えるのも困難であるからだ。

まあいろいろ条件はあるだろうが、直感的には明るくてはきはきしている生徒が受かり やすいように思う。

2008年7月4日金曜日

(1)AO・推薦入試で試される能力

AO・推薦入試について。受験生も保護者の方々も、AO・推薦って何だろうか? と思っているのではないだろうか。そこで、少々お話 を。

まず、一般入試の教科で見たい能力というのは、誤解を招くのを承知で言うと、情報処理能力である。様々な種類の情報を記憶して、何らかの処理を行うこ とで正解を出す。そして、それが速く、正確であることが要求される。それは、スペックの高いパソコンを選ぶためにテストを行うのと似ている。

だが人間の能 力は他にも色々ある。なかでも大学に入ってからの学問では、自分で関心を持ち、調べ、発表する能力が必要とされる。そこで受験で、少しでもそういう力を試させたいと考えるよ うになったわけだ。小論文入試や総合問題というのは、そういう流れのなかで生じた受験科目であるし、それをさらに丁寧に行おうとしたのが、AOや自主推薦 であるといえよう。

やりたいことを自分で見つけて、調べてそれを記述する、「志望理由書」。今までやってきたことを整理し、伝える、「自己アピール書」。 直接のコミュニケーション能力をみるための「面接」や「プレゼンテーション試験」。こうした試験を課すことで、先述した受験生の、自分で関心を持ち、調べ、発表する能力を考査するわけだ。 AO・推薦入試について、少しイメージできたのであれば幸いである。

2008年7月2日水曜日

別のブログで「中塚光之介の小論文ブログ」というものをやっている。そこではテーマがバラバラで更新されるのでこちらではそれを整理して、AO・推薦入試に絞って再掲載していきたいと思う。もちろんこちらだけの情報もアップしていきたい。